エコカー購入のためのお得な補助金・減税制度を活用して、かしこく乗り換えよう。

最近普及が進んでいるエコカー(EVカー・HVカーなど)は、環境に優しく燃料費も抑えられると今注目が集まっています。現在、国内の主要自動車メーカーがさまざまな車種のエコカーを販売しており、ガソリン車からの乗り換えや新規購入を検討している方もいるのではないでしょうか。世界でのエコカー市場が年々拡大しており、日本でも導入が推進されている「エコカー」とはどんなモビリティなのか、気になる車両価格や維持費、減税制度や補助金制度についてなど、幅広い観点から紐解きたいと思います。

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記事の目次

  • エコカーとはどんなモビリティ、どんな種類があるの?
  • エコカーの車両価格と維持費は?
  • エコカー購入の際に受けられるお得な補助金・減税制度とは?
  • エコカーに乗り換えるなら今がチャンスかも!

エコカーとはどんなモビリティ、どんな種類があるの?

記事画像 「エコカー購入は今がおすすめ。お得な補助金・減税制度でかしこく乗り換えよう。」
「エコカー」と一括りにされることが多いですが、実はさまざまな種類があります。EV・HVなどアルファベットの略称で呼ばれることが多いですが、それぞれどんな特徴があり、他のモビリティと何が違うのかよく分からないという方もいるのではないでしょうか。まずはその違いについてご説明します。

EVカー(Electric Vehicle)

スペイン マラガ州ミハスソスタ - 2025年7月4日:電気自動車専用駐車場に電気自動車以外の車を駐車。
EVカーとはガソリンや軽油を使わずに電気の力で走行する「電気自動車」のことです。ガソリンスタンドでの給油は不要で、自宅や街の各所にある充電スタンドで充電が可能です。エンジンを一切使用しないので走行中の二酸化炭素排出がなく、環境性能が高い車です。

EV充電スタンド数は、2024年4月から2025年3月の間で約4,500拠点増加しています。比較的早いペースで充電器の設置が進んでいると言えるでしょう。

車両価格はガソリン車と比べて高額ですが、後述する国や自治体からの補助金や減税制度を活用することでお得に購入できるケースがあります。

HVカー(Hybrid Vehicle)

ハイブリッド自動車とも呼ばれるHVカーは、エンジンとモーター、2つの動力を搭載している点が特徴です。2つのエネルギーを効率的に組み合わせて利用することで低燃費を実現します。比較的手を出しやすい価格帯の車種も多く、今日本で1番普及が進んでいるオーソドックスなエコカーです。
外部充電はできないため、ガソリンスタンドでの定期的な給油が必要です。
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PHVカー(Plug-in Hybrid Vehicle)

プラグインハイブリッド自動車は「HVカーの進化版」と言われています。
エンジンとモーター、2つの動力を搭載しているという点はHVカーと同様ですが「外部からの充電が可能」と違いがあります。

通常、HVカーのバッテリーは、走行時と減速時のエネルギーを利用して自動的に充電する仕組みが採用されており、自由に充電ができません。

PHVには「自宅など、自分の好きなときに好きな場所で充電が可能」という大きなメリットがあります。EVの優れた環境性能と、HV車の利便性を兼ね備えた車だと言えるでしょう。

FCVカー(Fuel Cell Vehicle)

燃料電池自動車と呼ばれ、水素を燃料として使用する車です。運転中に排出されるのは水のみ。燃料電池搭載のため自ら発電して長距離走行できる「究極のエコカー」として今注目を集めています。

トヨタ自動車の「MIRAI」が有名ですが、車両価格の高さがネック。水素ステーションの整備・増設など、これから解決すべき課題も残っています。

エコカーの車両価格と維持費は?

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「導入したいけれど諸々かかる費用が今所有しているガソリン車より高額なのでは……。」と思って躊躇している方もいるのではないでしょうか。


車両価格

まず、双方の車両価格を比較すると、当然ながら高額なのはエコカーです。車種によって価格は異なりますが、日産やトヨタなどの国内主要メーカーのボリュームゾーンは約400万円~600万円だと言われています。
(いずれも税込価格。2025年9月地点)

ガソリン車の場合は200万円~300万円台で購入できる車種が多いので、車両価格はやや割高と考えられます。
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維持費

では、維持費用はどちらのほうが高いのでしょうか。

ガソリンを使わないEVカーの場合、充電料金が走行コストに直結します。充電の方法は自宅で行う普通充電と、外出先の充電スポットでエネルギー補給を行う「急速充電」の2種類です。相場は、以下の通りです。
  • 家庭での普通充電料金は月2000~3000円
  • 急速充電の相場は1分あたり27.5~38.5円

一方、ガソリン車の場合はガソリンステーションでの給油が必須ですが、近年燃料価格が高騰しており、レギュラー1リットルあたりの価格は171.8円です。(2025年9月現在)
車種の燃費や走行距離にもよりますが、月額8,000円~9,000円程度の費用が必要なケースが多いので、走行コストはエコカーのほうが安いと言えるでしょう。


さらにガソリンエンジンを使わないEVカーの場合、エンジンオイルやフィルターなどの消耗品が少なく、メンテナンス費用が安いのも嬉しいポイントです。

エコカー購入の際に受けられるお得な補助金・減税制度とは?

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「EVなどのエコカーはとても魅力的だけど、やはり初期費用として支払う車両価格が高いので予算的に購入は厳しい。」と考えている方も、国や自治体が出している補助金制度を活用すれば、購入費の減額が可能ということをご存じでしょうか。
また、エコカーには減税制度もあるので維持費をさらに安く抑えることも可能です。以下、お得な補助金・減税制度の例をご紹介します。

補助金制度① CEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)

環境に優しいクリーンエネルギー自動車(CEV)購入推進のために設けられた国の補助金制度です。EVカーやFCVカーなどのクリーンエネルギー車を導入する際に費用の一部を補助金で賄うことができます。
補助対象車両はEV・PHV・FCVのほか、超小型EVやミニカーも含まれます。(HVは対象外)車種にもよりますが、原則購入後4年以上保有することが補助金交付の条件です。4年以内に手放す場合は所定の申請書を提出の上、補助金額を返済する必要があります。

CEV 補助金は2025年9月地点でも申請可能ですが、いつ終了時期が決まるか分かりません。利用したい場合は早めに検討を進めましょう。補助金対象となる車種一覧は次世代自動車振興センター資料で確認できますよ。


補助金制度② ゼロエミッション東京

東京都では「2050年CO2排出実質ゼロ」に貢献する「ゼロエミッション東京」の実現に向けて、都内で新車販売される乗用車を2030年までに100%非ガソリン化することを目指しています。

EV・PHV・FCVを新たに購入する場合、車両購入費の補助が受けられるお得な制度です。補助金を上手に活用すれば、お得にエコカーを所有できるそうですね。

補助金額は下記の表の通りです。
さらに購入者が再生可能エネルギーや充放電設備等の導入をした場合は金額の上乗せがあります。EVカーの場合、最大の補助金額は100万円。購入する際はぜひ利用したいですよね。申請期間は令和7年4月28日から令和8年3月31日までですよ。
※PHEV=PHVと同様の車両を意味しています。
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画像元:令和7年度 ZEVの車両購入補助金のお知らせ|3月|都庁総合ホームページ

減税制度① エコカー減税(自動車重量税) 

自動車の重量に応じて課税される「自動車重量税」は、本制度によって減額が可能です。
本制度は、税金環境負荷の少ない車を購入すると、減税対象自動車の排出ガス性能・燃費性能に応じて自動車重量税が免除または軽減される減税制度のことです。
適用期間は令和5年5月1日から令和8年4月30日まで。減税の基準は段階的に引き上げられているので、購入時に車両の燃費性能をしっかり確認する必要があります。

減税制度② グリーン化特例(自動車税(種別割)・軽自動車税(種別割))

排出ガス性能・燃費性能が優れた自動車に対して、取得年度の翌年分の自動車税や軽自動車税率を軽減する特例措置です。EV・FCVなどが対象で、概ね75%軽減が可能です。
適用期間は令和5年4月1日から令和8年3月31日までですよ。

減税制度③ 環境性能割(自動車税・軽自動車税)

環境性能割は都道府県に納める地方税のことです。車両を取得した場合、取得価額に対して環境性能に応じた税率が課税されます。排出ガス性能や燃費性能や優れた車両ほど税率が低くなる仕組みで、非課税になる車種もあります。
段階的に燃費基準が引き上げられているので注意が必要です。


これらの補助金・減税制度を賢く利用することで、お得かつ安い維持費で所有できるかもしれません。

留意しておきたいのはこれらの補助金・減税制度のほとんどがHV対象外だということ。制度を利用したい場合は、「どの種類」「どのメーカー」を購入するのかリサーチしたうえで検討しましょう。
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エコカーに乗り換えるなら今がチャンスかも!

現在、国や自治体を挙げてさまざまな制度が導入され、購入のハードルが少し下がっているエコカーですが、その多くは「2026年度初めには終了する可能性が高い」と言われています。
今車の買い替えを検討している方や、これから車を所有しようと考えている方は今がチャンス!

本記事を参考に、様々な補助金や減税制度を把握し、お得にお安く所有してみませんか。

環境負荷の少ないモビリティが日本にももっと普及すれば、地球環境改善にも繋がるでしょう。
便利なモビリティが広まることは素晴らしいですが、その負の側面としての環境問題も存在しています。
より便利で、より環境に良いモビリティを所有することで、我々の持続化可能な豊かな生活が実現されます。皆さんの”環境に配慮する”という心がけが、より良いモビリティの未来を築き上げてくれるでしょう。
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