記事の目次
- 今さら聞けない!そもそも電動キックボードとはどんなモビリティ?
- 大流行中の電動キックボード。メリット、デメリットをそれぞれ解説!
- 電動キックボードはどんなニーズを持つ人が多く利用しているのか?
- ニーズ①:観光客
- ニーズ②:コスパ・タイパ重視の若年層
- ニーズ③:これからに期待!潜在的ニーズがある高齢者
最近街でよく見かけるようになった「電動キックボード」。欧米発祥のモビリティですが、手軽で便利な新しい移動手段として日本でも若年層を中心に流行しています。今回の記事では電動キックボードの特徴やメリット、ライフスタイル毎のニーズなど…さまざまな角度からモビリティの魅力や特徴を紐解いていきたいと思います。
電動キックボードは「パーソナルモビリティ」の一種に分類される乗用具です。パーソナルモビリティとは、街中での近距離移動を想定した1~2人乗り電動コンセプトカー全般のことを指します。海外では「マイクロモビリティ」とも呼ばれていますよ。その中でも電動キックボードは近年急速に普及が進む新しいモビリティだと言えるでしょう。
キックボードに電動モーターが取り付けられているので、乗るだけでスムーズな移動が可能です。操作方法も分かりやすく、誰でも簡単に運転することができます。
性能上の最高速度が自転車と同程度であるなど、一定の条件を満たす電動キックボードは「特定小型原動機付自転車」に分類され、運転者の年齢が16歳以上であれば免許なしでの走行が認められていますよ。
(※特定小型原動機付自転車の基準に該当しない電動キックボードを運転する場合は免許証の保有が必須です。)
自転車よりも楽に、自動車より気軽に利用できると高い評価を獲得しています。
「ちょっとした移動に便利」と評判の電動キックボードには多くのメリットがあります。まず、とてもエコなモビリティだということ。動力が電気なので走行中の二酸化炭素排出量削減に大きく貢献しています。モーター音もとても静かです。
加えて、都心部で悩まされることが多い交通渋滞緩和に繋がる点もメリットの一つです。自動車での移動には渋滞が伴いますし、公共交通機関も通勤ラッシュと重なる時間帯は毎日とても混雑します。
近年、観光地でも「オーバーツーリズム」による渋滞や混雑が課題だと言われていますよね。電動キックボードの利用が増えることで、これらの社会問題が軽減されると期待されています。
さらに、地方部では電動キックボードを利用して地域活性化や地方創生に取り組む自治体も…。例えば近年「住みやすい街」として注目を集めている千葉県[流山市](https://www.city.nagareyama.chiba.jp/tourism/1013041/1036226.html)では電動キックボードのシェアリングサービス「TOCKLE」を地域独自パッケージと共に推進し、シェアを大幅に伸ばしています。ポップなカラーの車体がとても可愛いですね。
このようにメリットが多い電動キックボードですが、事故や交通ルール違反の増加などのデメリットや問題点も…。
自動車運転者からは「車間のすり抜けが怖い」「路地から急に飛び出してきてヒヤっとした」という声も挙がっています。
二人乗りや逆走、飲酒運転など、交通ルールを無視した走行は歩行者・自動車運転者と電動キックボード運転者双方にとって危険な行為です。利用者一人ひとりが正しい知識を身につけ、マナーを守って走行することでこれらのデメリットは解消されるでしょう。
近年注目を集めている電動キックボード。どのようなニーズを持つ人が多く利用しているのでしょうか。
電動キックボードは「旅行体験に付加価値を与える」と、観光客人気が高いモビリティです。近年では訪日観光客からのニーズも増え、シェアサービスやポートの設置を売りにするホテルや施設を多く見かけるようになりました。「ホテルから少し距離が離れた飲食店に移動したいが、レンタカーの手配や公共交通機関の利用は面倒」「時間に縛られず、気軽に自分のペースで観光地を巡りたい」というニーズを満たします。
景色を楽しみ、ダイレクトに風を感じて走行できるのは電動キックボードならではの魅力です。旅の非日常感を楽しむことができますよ。
自動車のように高額な維持費がかからず、自転車より楽に目的地まで移動できるコスパ・タイパの良さが若年層の心を掴んでいます。シェアサービスを展開する企業の多くはサブスクリプション制を導入しており、モノを持たなくても好きな時に好きな場所で利用できる手軽さも若者のニーズにマッチしていると言えるでしょう。
高齢者の新たな交通手段としても期待が高まっています。「高齢者でも安全に乗れる電動モビリティ」の開発は現在進行形で進んでいます。時折街で見かける「シニアカー」は速度が遅く、限られた範囲以外での利用は難しいというデメリットがありますが、電動キックボードであればその心配は無用です。
四輪着座タイプの車体で、足腰の弱い高齢者でも安心して利用できるスタイリッシュな次世代型モビリティが実装される日も近いかもしれません。
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このように、さまざまなニーズと活用方法がある電動キックボードは無限の可能性を秘めています。正しく利用すれば移動のQOL向上はもちろん、社会問題の解決にも繋がります。
交通ルールとマナーを守って「楽しく、賢く」乗りこなしましょう。