CURIO Q1が、Japan MobilityShow 2025で世界初公開、近距離移動に最適な次世代モビリティの魅力

2025年10月29日から東京ビッグサイトで開催される「Japan Mobility Show 2025」。近距離移動に特化した新しい4輪パーソナルモビリティ「CURIO Q1」が公開されると発表され、今注目を集めています。 「CURIO Q1」とはどんなモビリティで、どのようなシーンでの活用が想定されているのか、CURIOが開発する他のラインナップ(電動カートやベビーカーなど)と併せてモビリティの魅力を紐解いていきたいと思います。

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記事の目次

  • CURIO Q1とはどんなモビリティ?
  • 特定小型原動機付自転車とは?
  • CURIO Q1の活躍が期待されている利用シーン
  • 他にもさまざまな画期的なモビリティを手掛ける株式会社キュリオ
  • CURIO Q1を街中で見かける日が来るかも、今後の動向に注目してみては?

CURIO Q1とはどんなモビリティ?

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「CURIO Q1」は、株式会社キュリオが、豊田合成株式会社の技術支援を受け開発した近距離移動用モビリティです。
岐阜県に拠点を構える株式会社キュリオは、岐阜と海外のモノづくりネットワークと「欲しい」をカタチにするデザイン力で、自転車・電動カート・ベビーカーなどの開発から量産化を手掛けるモビリティ企業です。
「免許返納後でも安心して乗れる移動手段をつくりたい」という社会的な想いから開発が始まりました。
最高速度は時速15㎞で、フル充電時間は6時間。動力は家庭用100Vで充電可能なEVです。速度や充電時間を見るとわかる通り、長距離走行向きではないですが、ちょっとした買い物や通院、お出かけなどの短距離移動にはぴったり!
次世代カートのようなスマートなビジュアルで、今までにある「カート」の概念を覆します。サイズは 全長177cm・ 幅59.5cmとコンパクト。特定小型原付規格に準拠した4輪EVのため、16歳以上であれば、免許不要で誰でも走行が可能です。

特定小型原動機付自転車とは?

「CURIO Q1」が該当する特定小型原動機付自転車とはどんなモビリティなのでしょうか。
2023年の道路交通法改正で登場した、新たな法律区分のパーソナルモビリティである特定小型原動機付自転車は、以下の定義をすべて満たす車両のことを指します。
  • 原動機が電動であること
  • 定格出力が0.60キロワット以下であること
  • 長さ190センチメートル以下、幅60センチメートル以下であること
  • 最高速度が20km/hを超えないこと(走行中に最高速度の設定を変更できないこと)
  • 最高速度表示灯(緑色の灯火)が備えられていること(点灯・点滅により速度を識別できるもの)
  • AT機構がとられていること(クラッチ操作を必要としないもの)
  • 走行中に最高速度を変更できる装置がないこと(特例特定小型原付は除く)
特定小型原動機付自転車に分類される乗用具は、一般的な原動機付自転車(原付)と異なり、ナンバープレートやヘルメット装着などのルールを守っていれば免許不要で道路の走行が可能です。そのため、16歳以上の高校生から免許を返納した高齢者まで、どんな人でも運転が可能というメリットがあるのです。

こちらも参照:特定小型原付と、電動キックボードや自転車との違いを徹底解説 | MobilitiX - Mobility of Future

CURIO Q1の活躍が期待されている利用シーン

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「免許返納後でも安心して乗れる移動手段」というコンセプトで作られた「CURIO Q1」ですが、高齢者だけでなく、さまざまなシーンや用途での利用ができると期待されています。
具体的にどのような活用方法が想定されているのでしょうか。

①高齢者の買い物・通院などの移動手段

地方部や山間部などでは、高齢者が運転免許を返納したものの、車以外の移動手段がなく困るケースが多いという課題があります。
免許不要で走行でき、道路によっては歩道の通行も認められているので、高齢の方でも安心して乗ることができます。
ちょっとした買い物や通院のときに移動できる足があれば、付き添いや送迎がなくても自力で出かけることができ、介護(介助)する側、される側双方の負担が軽くなります。
車体の見た目もスタイリッシュなので、「シニアカーには抵抗を感じる」という方でも満足度高く利用できると思いますよ。

②宅配・郵便など、配送車としての活用

デザインや機能のカスタマイズが可能なので宅配やデリバリーなど、配送車として使うことも可能です。公式㏋の画像では車両後方にデリバリーの荷物を入れるボックスが付いています。近年、配送車のEV化も進んでいるので、近い将来、街中で株式会社キュリオのモビリティ を見かける日が来るかもしれません。

③観光客向けのアクティビティ

「モノ」消費から「コト」消費にトレンドが変化した現代の日本では、ツーリズム業界でも従来とは異なる体験型のサービス提供が重視されています。観光客向けの新しいアクティビティとして注目を集めているのが電動パーソナルモビリティ。
「CURIO Q1」も、特定小型原動機付自転車のメリットを活かし、観光ビジネスとしての利用が期待されています。
最近よく見かける電動キックボードや電動バイクは、「高齢者が乗るにはやや危険では?」と懸念する声もあがっていますが、安定した4輪バイクで操作も簡単なので、年を重ねた方でも安心して運転することができます。
高齢になった両親との旅行やシニア同士の友人旅行にもぴったりです。

④ゴルフ場など、特別な施設での移動手段

ゴルフコースでのプレー時に使用されることが多いゴルフカート。18ホールという長距離を移動するゴルフでは、球を打った後、キャディバッグを積んだカートで次のショット場所に向かうことで、プレーするゴルファーの負担を減らす重要な役割を担っています。
さらに徒歩移動よりも進行速度が上がるというメリットもあるので、ほとんどのゴルフ場で利用されていると言えるでしょう。「CURIO Q1」はゴルフカートにカスタムすることも可能です。軽量なのでコースへの乗り入れもでき、小回りが効くので移動の利便性向上にも繋がります。

他にもさまざまな画期的なモビリティを手掛ける株式会社キュリオ

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今回、Japan MobilityShow 2025に出展するモビリティは「CURIO Q1」のみですが、株式会社キュリオでは、他にもさまざまな画期的なモビリティを開発しています。

電動カート(車いす)「SCOO」

今までの電動カート(車いす)の概念を覆す、スタイリッシュな「SCOO」シリーズ。
立ち乗り型モデルのほか、シート付きで折りたたみも可能なモデルなど、ニーズに合わせたラインナップが展開されています。年齢や性別、障害の有無を問わず、気軽に外出を増やすための「カート」であり、「電動車いす」でもあるという新しいモビリティで、日本の電動車いすの規格で設計されている点が大きな特徴です。
道路交通法上は歩行者としての扱いになるので運転免許や車検の必要もなく、誰でも気軽に乗ることができますよ。ちなみに、福祉用品貸与対象商品でもあります。

ベビーカー「CURIO®」

電動モビリティのほか、ベビーカーの開発・販売も手掛けています。
他のメーカーと異なる大きな特徴は、使い終わって不要になったキュリオストローラーを回収し、再生可能なフレームのみを残し、未使用品と変わらぬコンディションにメンテナンスしたものを再生品として提供している点です。通常よりリーズナブルな価格で購入することができます。
デザインもスタイリッシュでとてもおしゃれ。他の人と被らない一味違うベビーカーを探している方におすすめです。

また、株式会社キュリオは全国の文化施設などで再利用するサステナブルな取り組みも行っています。東京都現代美術館(MOT)、横浜美術館、金沢21世紀美術館、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館、丸ビル・新丸ビルなどでは貸出ベビーカーとして採用されていますよ。
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CURIO Q1を街中で見かける日が来るかも、今後の動向に注目してみては?

自転車でも車でもない、いままでにないタイプの次世代電動モビリティとして注目を集めている「CURIO Q1」。
「Japan Mobility Show 2025」スタートアップ・フューチャー・ファクトリーの展示では、開発段階のプロトタイプ公開が予定されており、2026年秋の市販化を目指すと公表されています。

実現に向けての詳しい内容はまだわかっていませんが、情報が入り次第、当メディアでも取り上げていきたいと考えていますので、楽しみにお待ちいただければと思います。
「あなたの5㎞が自由にかわる」ことを目指して……今後どのような形で株式会社キュリオのモビリティが普及していくのか、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか?

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