EVレンタカーはお得なのか、利用のメリットや充電方法と気になる費用感について解説

近年主流になりつつあるEVカー。レンタカー市場でも導入が進んでいることをご存じでしょうか? 最近ではEV車を購入する前に乗り心地を体験するために利用する人が増えているのだとか。 EVレンタカーは果たしてお得なのか……気になる充電方法やガソリン車レンタルとの違い、気になる価格や割引制度について、詳しく紐解いていきたいと思います。

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記事の目次

  • EVレンタカーを紐解く前に、そもそもEVカーとはどんなクルマなのか、ガソリン車との違いを解説
  • EVレンタカーを利用するメリットとは?
  • EVレンタカーを利用する際の注意点
  • 最近増えているEVレンタカーはクルマの購入希望者にもおすすめ
  • EVレンタカーを導入しているレンタカー会社①ニッポンレンタカー
  • EVレンタカーを導入しているレンタカー会社②日産レンタカー
  • EVレンタカーを導入しているレンタカー会社③オリックスレンタカー
  • EVレンタカーを導入しているレンタカー会社④トヨタレンタカー
  • テスラの車が安くレンタルできるTESLAレンタルが、EVレンタカーとして人気上昇中!
  • EVレンタカーは今後も増え続けるのか、レンタカー事業者に給付される補助金制度
  • EVレンタカーの補助金制度 東京都の場合
  • EVレンタカーの補助金制度 神奈川県の場合
  • EVレンタカーの補助金制度 岡山県の場合
  • 自動車をレンタルするときは、EVレンタカーも視野に入れてみては?

EVレンタカーを紐解く前に、そもそもEVカーとはどんなクルマなのか、ガソリン車との違いを解説

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EVカーとはガソリンや軽油を使わずに電気の力で走行する「電気自動車」のことです。ガソリンスタンドでの給油は不要で、自宅や街の各所にある充電スタンドで充電が可能です。エンジンを一切使用しないので走行中の二酸化炭素排出がなく、環境性能が高いエコカーの代表と言われています。
 
EV充電スタンド数は、2024年4月から2025年3月の間で約4,500拠点増加。比較的早いペースで充電器の設置が進んでいると言えるでしょう。
ちなみに、EVカーと混在されやすいクルマに「HVカー(ハイブリッドカー)」「PHVカー(プラグインハイブリッドカー)」「FCVカー(燃料電池自動車)」が挙げられ、全てまとめて「エコカー」という総称で親しまれています。

EVレンタカーのサービスでは、EVカーを借りて自由に運転できるサービスのこと。近年、電気自動車の人気はレンタカー業界にも影響を与えており、続々とEV車の導入を開始しています。
参考:EV充電スタンド数の推移【2024年4月~2025年3月】
「HVカー」「PHVカー」「FCVカー」との違いについては過去記事(エコカー減税)参照く

EVレンタカーを利用するメリットとは?

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EVレンタカーには、ガソリン車にはないさまざまなメリットがあります。

①走行コストがリーズナブル

EV車の場合、レンタルそのものの費用はガソリン車よりやや高額ですが、その分走行コストがリーズナブルです。
近年はガソリン価格が高騰していますよね。一般的なガソリン車を借りる場合は返却前にガソリンスタンドに寄って自己負担でガソリンを補充するのが一般的です。

しかし電気自動車の場合は基本料金に燃料費が含まれているケースも多く、もし充電が必要になった場合でも車両と一緒に貸し出されるカードを使い、充電ステーションで燃料の補充が可能ですよ。

②優れた走行性とカーボンニュートラルへの貢献

電気自動車はガソリンを使わずに電気の力で走るので、走行音がとても静かで走りやすいというメリットがあります。
また、二酸化炭素を排出しないので環境配慮に優れており、カーボンニュートラルへの貢献が可能です。

③キャンプなどのアウトドアに組み合わせるのも◎

キャンプやBBQなど、アウトドア好きな方にもおすすめです。車の中に100Vコンセントが付いているので、屋外でも電気ケトルやホットプレートなど、電源が必要な家電を使うことができますよ。
いつものアウトドアがさらに楽しく、快適になるのでキャンプ旅行のお供に最適です。とくに真夏や真冬のアウトドアでは暑さ・寒さ対策として電源がとても重宝します。

EVレンタカーを利用する際の注意点

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このように、さまざまなメリットがあるEVレンタカーですが、利用する際におさえておきたい注意点もあります。

①充電ステーションが近くにあるかチェックしておく

EV車の普及が進んでいるとはいえ、充電ステーションの数は、ガソリンスタンドほど多くありません。長時間利用の場合、燃料が少なくなったものの、近くに充電スポットがなく、右往左往してしまうリスクがないとは言えません。運転ルートの途中に充電ステーションがあるのか、あらかじめチェックしたうえで利用すると、いざという時に困らないと思います。

②充電時間を考慮してドライブを

意外と知られていませんが、ガソリン車と比べて充電に時間がかかるというEVならではのデメリットもあります。フル充電にするには数時間から半日程度を要し、急速充電の場合でも数十分はかかります。必ずしもフル充電にする必要はないと思いますが、長距離運転する場合は燃料のことも視野に入れる必要があるでしょう。

③希望の車種がある場合は早めに予約する

こちらは普通の車にも同様のことが言えると思いますが、車の貸し出しを行う店舗によって、取り扱っている車種が異なります。
試乗目的で借りる場合や、どうしても乗ってみたいメーカーの車種がある場合は、お目当ての車を早めに予約する必要があります。

最近増えているEVレンタカーはクルマの購入希望者にもおすすめ

前述したとおり、近年さまざまな企業の店舗でEVレンタカーの導入が進んでいます。
「EVへの乗り換えを検討している」「走り心地や操作性が気になる」と考えている場合は、まずはレンタルして試乗してみることをおすすめします。

電気自動車は通常のガソリン車と比べて車両価格が高額なので、時間をかけて購入を検討したいと思う方も多いのではないでしょうか。
レンタルの場合は時間単位でリーズナブルな価格で借りることができるため、お試し走行にぴったり!

もちろんディーラーでも試乗は可能ですが、短時間の利用に限られるケースがほとんどだと思います。
レンタルサービスを使えば、長時間実際の生活圏内で運転することができるので、EV特有の加速や静音性を自分のペースで体感可能ですよ。

上手に活用することで実際の走行距離や電費の実感も得られるため、普段の走行パターンに合うクルマなのか、1度の充電でどれぐらい走行できるか、充電頻度や自宅付近にある充電スタンドへのアクセスなどを確認したうえで、納得感をもって購入することができますよ。

さらに店舗によっては、新型車両をいち早く導入していることもあるので、お得感があります。
最新の技術や機能を、実際に乗って体験できるのは大きな魅力ではないでしょうか。

EVレンタカーを導入しているレンタカー会社①ニッポンレンタカー

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では、具体的にどのレンタルショップが電気自動車を導入しているのでしょうか?
まず最初に、脱炭素取り組みの一環として店舗限定でEV車の導入を進めている「ニッポンレンタカー」をご紹介します。

取り扱いのある車種は、日産「サクラ」・日産「リーフ」SUBARU「ソルテラ」です。

車種ごとの価格は以下の通りです。

  • 日産「サクラ」:6時間5,830円
  • 日産「リーフ」:6時間9,570円
  • SUBARU「ソルテラ」:6時間10,340円
※2025年12月現在での会員価格です。
※最新の価格と店舗一覧情報はこちらから確認できます。

EVレンタカーの取り扱いがある店舗は都心部を中心に全国で22店舗(2025年12月現在)とやや少なめではありますが、今後店舗数が増えていく可能性は大いにあります。

EVレンタカーを導入しているレンタカー会社②日産レンタカー

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日産グループのモビリティ企業「日産レンタカー」もEVレンタカーを導入しており、日産の電気自動車とe-POWER(ハイブリッドカー)を豊富に取り扱っています。
「サクラ」と「リーフ」のほか、e-POWERのラインナップが揃っているので乗り比べてみるのも楽しいかもしれません。

車種ごとの価格は以下の通りです。「日産レンタカー」は「北海道・沖縄夏季料金」と「通常料金」で分かれており、該当の季節に該当の場所に行く際はやや割高になります。
  • 日産「リーフ」:6時間14,520円
  • 日産「サクラ」:6時間6,897円 など
※2025年12月現在での会員価格(通常料金)です。
※最新の価格と店舗一覧情報はこちらから確認できます。

EVレンタカーを導入しているレンタカー会社③オリックスレンタカー

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「お得に電気で走ろう ! EV車プラン」という割引プランを期間限定で実施している企業が「オリックスレンタカー」です。
2025年8月1日から2026年1月15日出発分までの車が割引の対象で、通常よりお得に電気自動車を借りることができます。

期間限定のお得なキャンペーンはこちら:https://car.orix.co.jp/campaigns_page/?campk=4329

  • 日産「サクラ」:12時間 5,544 円
  • 日産「リーフ」 :12時間7,128円
半日借りてこの価格はかなりお得!長時間のレンタルを検討している方やこれを機にEVレンタカーを試してみたいという方にぴったりのプランなので、気になる方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか?

EVレンタカーを導入しているレンタカー会社④トヨタレンタカー

「トヨタレンタカー」は、通常のガソリン車のほか、ハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカーのラインナップがあり、トヨタの自動車に乗りたい方におすすめのレンタカー会社です。
「トヨタレンタカー」の大きな特徴は、地域限定ではありますが燃料電池車である「MIRAI」も借りることができる点と、一般料金と東京料金(23区+一部エリア)に分かれている点です。「MIRAI」はトヨタ自動車株式会社が手掛ける水素が燃料の究極のエコカー。乗り心地を体験してみたいと思う方も多いのではないでしょうか。

※「MIRAI」の取り扱い店舗はこちらから確認できます。

  • トヨタ「MIRAI」:6時間18,700円
  • トヨタ「プリウスPHEV」:6時間12,650円 など
※2025年12月現在での一般料金です。(東京料金の場合、価格が異なります。)
※最新の価格と店舗一覧情報はこちらから確認できます。

トヨタのEVレンタカーを試してみたい方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?

テスラの車が安くレンタルできるTESLAレンタルが、EVレンタカーとして人気上昇中!

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EVカーの注目度が高まるいま、人気が高まっているサービスが「TESLAレンタル」です。EVシェアNo1のTESLAを、車両代と燃料費込み7000円~という価格で借りることができる、EVレンタカーの新しいサービスです。

24時間365日いつでも空きがあれば車を借りることが可能で、予約はLINEから、受け渡しは非対面で行います。
価格には燃料費も含まれているので充電代を気にせず運転できるのも嬉しいですよね。

対応車種は「Model X」「Model s」 「Model 3」「Model Y」の4種類で、最短6時間からレンタル可能です。

  • 6時間:7,000円
  • 12時間:10,000円
  • 24時間:12,900円
  • 48時間:23,800円
  • 72時間:36,700円
  • 96時間:49,600円
  • 120時間:62,500円
と、長期間借りることもできるのでドライブ旅行にもぴったり!最先端の電気自動車に乗ってみたい方はぜひチェックしてみてくださいね。

予約する場合は公式LINEの登録を!

TESLAレンタルの公式サイトはこちらからご確認ください。

EVレンタカーは今後も増え続けるのか、レンタカー事業者に給付される補助金制度

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このように、最近注目度が高まっているEVレンタカー。今後もシェアは増え続けていくのでしょうか?
現在各都道府県や自治体では環境・エネルギーに優れた自動車の普及を推進しており、それはレンタカーやカーシェアなどのサービスにも該当します。

レンタカー事業者がEVカーを新しく導入する際は、車両購入費補助を使うことができるので今後さらにエコカーの普及率は高まっていくことが予測されています。
補助金は開業コストや車両導入コストを抑えるために利用でき、特に小規模事業者にとってはメリットが大きい制度です。

では、具体的にどのような補助金制度があるのでしょうか。
各都道府県が実施している制度の一例をご紹介したいと思います。

EVレンタカーの補助金制度 東京都の場合

東京都は、「2050年CO2排出実質ゼロ」に貢献する「ゼロエミッション東京」の実現に向け、都内で新車販売される乗用車を2030年まで、二輪車を2035年までに100%非ガソリン化することを目指しています。そのため、ゼロエミッションビークル(ZEV:EV・PHEV・FCV・EVバイク)の普及促進に向けて、シェアリングやレンタカー用に新規に導入する車両に対して通常の補助金より高い補助単価を設定した車両購入費補助を実施しています。


補助の対象のなる車両は以下の通りです。
  • カーシェアリング事業やレンタカー事業で使用するZEV
  • シェアリング利用する社用車のZEV(2台以上導入する場合のみ)
  • シェアリング・レンタル利用するEVバイク(2台以上導入する場合のみ)
EVレンタカーの場合は、メーカーと車種によって金額は異なりますが、最大最大90万円の補助金を受け取ることができます。

EVレンタカーの補助金制度 神奈川県の場合

神奈川県では、人流・物流のゼロカーボン化を促進するため、CO2削減効果が大きい事業用等EV(EVバス、EVタクシー、EVトラック、EVレンタカー)を導入する経費の一部を補助する取り組みを実施しています。
レンタカーの場合は、補助上限額100万円もしくは補助対象経費に車両別の補助率(1/3)を乗じた額のいずれか低い金額が支給されます。

実施期間は2025年4月25日から12月26日までと定められており、2026年についてはまだ情報が解禁されていませんが、今後も継続される可能性があります。

※2025年度制度の詳細や手続き方法の詳細は補助事業実施の手引に記載されています。
参考:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ap4/cnt/f4259/commercial-ev.html

EVレンタカーの補助金制度 岡山県の場合

岡山県では、「環境に優しい電気自動車及び燃料電池自動車の普及を進めることにより、県内の温室効果ガスの排出抑制を図るため、タクシーやレンタカー、宅配用車両等人目につきやすい業務用車両としてEVカー等を導入する者に対し、予算の範囲内で補助金を交付する」と公表しています。

EVレンタカーの補助対象となるのは以下のすべての条件を満たす車両です。

  • 一般社団法人次世代自動車振興センターが行う「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金・業務実施細則別表1」に記載の電気自動車等、または国が実施する電気自動車等の導入に対する補助事業の補助対象となっている車両であること。
  • 未使用品であること。
  • 岡山県内を使用の本拠とするものであること。
  • 2025年4月1日以降に初度登録されていること。
補助金額は1台につき20万円です。

自動車をレンタルするときは、EVレンタカーも視野に入れてみては?

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最近、街を走っている車を見て「EVカーが増えたな」と感じている方も多いのではないでしょうか。国や自治体が補助金や減税の政策を取り入れることで導入を後押ししていることもあり、数年前よりかなり一般的になったのではないかと思います。

都心部の場合はクルマを持たずにレンタカーやカーシェアでまかなうケースも多く、EVレンタカーの普及は脱炭素社会実現に向けた重要な要素だと言えるでしょう。

最新のモデルに乗ってみたいという方、新しく電気自動車を購入するか迷っている試乗目的の方、走行コストをおさえたいと思っている方、キャンプなどのアウトドアが好きな方……EVレンタカーはこれらすべてのニーズに応える画期的なサービスです。

気になる方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。


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